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健やか通信2015年11・12月号

立冬を境に、季節は冬へと移り変わります。
木々が次第に色づき始め、山肌が鮮やかな紅葉に染まってきます。
七五三や酉の市など季節の行事も楽しみですね。
落ち葉が舞い、寒さも募ってくると、いよいよ今年最後の月。
年の瀬の慌ただしさが感じられるようになります。
冬至にはゆず湯に浸かって穢れを祓い、家族団らんの聖夜を過ごしたら、厳かな心で年末を迎えましょう。
寒さに備えて心と体の調子を整え、この季節も健やかにお過ごしください。

今月の花
バラ
バラの写真
洗練された形と気品のある香りで、世界中の人々を魅了する花。園芸品種は2万以上といわれ、新品種も次々と生まれています。スプレーバラやミニバラも豊富に出回り、手ごろな価格とカジュアルな雰囲気が人気を集めています。
花言葉は赤:「情熱」 ピンク:「愛」 黄:「嫉妬」 白:「純潔」

今日は何の日? 大晦日 12月31日 年神さまを家に迎え入れる一年の締めくくりの日。

「晦日(みそか)」は月の三十番目の日の意味で本来「三十日」と書き、転じて月の最終日を指すようになりました。12月31日は一年の最後の月の最終日なので「大」をつけて、「大晦日(おおみそか)」と呼ばれます。

大晦日は年神様を家に迎え入れる、一年で最も大切な日。陰暦が用いられていたころの日本では、一日は日没から始まると考えられ、元旦は大晦日の日没から始まるとされていました。

今日では、大晦日には年越しそばを食べ、元旦はお雑煮とおせち料理、お屠蘇でお祝いするのが一般的ですが、本来は大晦日の夕餉が新年最初の食事だったのです。

大晦日の夜には「除夜の鐘」をつきますが、その回数108回は人間の煩悩の数という説が有力です。仏教の考え方では、人間には六根と呼ばれる感覚器官があり、それぞれに好・平・悪の3つの状態があり、その程度が染と浄に分かれ、そのすべてが前世・今世・来世に渡るため、6×3×2×3で合計108種類の煩悩が人を悩ますとされています。鐘の音には旧年中の煩悩を祓い、新年も煩悩に惑わされないようにという願いがこめられているのです。

大晦日のイラスト

季節の祭り 酉の市 11月5日・17日・29日 招福の縁起もの「飾り熊手」で福をとり(酉)こむ冬の祭礼。

商売繁盛・開運招福を願う冬祭り。毎年11月の酉の日に各地の鷲や鳥にちなむ寺社で行われ、「お酉さま」の名でも親しまれています。

起源は、農民が秋の収穫を祝って、江戸近郊・花又村(はなまたむら)の鷲大明神(わしだいみょうじん)に鶏を奉納したのが始まり。鶏は祭りの後、浅草・浅草寺の観音堂前で解き放たれたといわれています。

酉の市に欠かせない縁起ものが飾り熊手。熊手はもともとは酉の市で農具として売られていましたが、福や金銀をかき集めるものに見立てられ、招福の縁起ものになりました。

打ち出の小槌や大入り袋、米俵、鯛、鶴亀などを施した飾り熊手は、年々大きなものに買い換えると、翌年にさらなる福を招くといわれています。

酉の日は12日に一度回ってくるため、1カ月のうちに2回ある年と3回ある年があります。最初の酉の日から「一の酉」「二の酉」「三の酉」といい、「三の酉」まである年は火事が多いという言い伝えがあります。その由来は、冬場の火の始末への注意喚起と、酉の市のたびに吉原に遊ぶ男たちを牽制するためといわれています。今年は三の酉にあたるので、ことのほか火の始末には気をつけたいものです。

飾り熊手のイラスト

ゆっくりおやつタイム ゆず風味の柔らかもち プルンとした食感が楽しい和スイーツ。白玉粉を水でとき、レンジでチンして手軽に作ります。

●材料(2人分)
白玉粉…50g
水…60ml
砂糖…40g
ゆずの果汁…大さじ1
ゆずの皮…少々
かたくり粉、グラニュー糖…各適宜
●作り方
  1. 耐熱ボウルに白玉粉を入れ、水を少しずつ加えて、だまがなくなるまでよくとく。
  2. ①に砂糖、ゆずの果汁、ゆずの皮のすりおろしを加えてよく混ぜ、ラップをして電子レンジで1分30秒加熱する。1分放置してからよく混ぜる。全体に透き通るまで、30秒ずつ様子を見ながら加熱する。
  3. バットにかたくり粉を入れて②を流し入れ、粉をまぶしながら形を整える。まな板にとり出して切り分け、グラニュー糖をまぶす。

ゆず風味の柔らかもちの写真

季節に備える食養生 冬に備える食養生 風が冷たく感じられる季節。体も冬支度になるので、寒さに備えた食事を心がけましょう。

旬の素材で「気」を補う

とれたての穀類がおいしい時期。穀類には体の生命力「気」を養う力があります。新栗、新豆などを一緒にした炊きこみご飯もおすすめ。粟(あわ)、黍(きび)などの雑穀も合わせると、彩りもよくなります。

ぶり、さば、さんま、さけなど季節の魚も体を温め、気を補います。脂がのっているので、大根おろしと一緒にいただくと消化がよくなります。

旬の青菜はβ-カロテンが豊富で風邪予防におすすめ。β-カロテンは脂溶性なので、さっとゆでてごま油やオリーブ油と塩であえると、栄養を余すところなく吸収できます。

乾燥を防ぐ食材

風邪予防には、なんといってもしょうが。寒気を感じたら、たっぷりのおろししょうがに蜂蜜を加え、熱湯や紅茶を注いでよく混ぜていただきます。しょうがの辛み成分が風邪を体から追い出してくれます。温かいお粥にしょうがを入れてもよいでしょう。そのあと、体を冷やさないようにすることも肝心です。 

冬は早く休み、日が出てから起きるのがよいといわれています。寒いと体の血や気の巡りが悪くなるので、お風呂で温まり、軽く体を動かして血の巡りをよくします。下半身を温めることも大切。足湯もおすすめです。

秋の実りのイラスト

生活ケアのワンポイント 今月のテーマ「ドライマウス」

口が渇く、目が乾く、肌が乾くなど、空気が乾燥する季節に、気になるからだの「渇き」。
今回は、特に口の渇き(ドライマウス)について、紹介します。

現代病ともいわれるドライマウスの症状と原因

ドライマウスは、日本語では「口腔乾燥症」といいます。現在、日本の潜在的なドライマウスの患者は800万〜3000万人にのぼるという報告もあり、「現代病」ともいわれています。

ドライマウスの症状は、口や喉が渇く、唾液が少なくなったと感じる、口の中がネバネバする、クッキーやパンなどの乾いた食材が食べにくい、食べ物が飲み込みにくい、舌がもつれて話しにくい、味がおかしい、口臭が気になる、などです。

ドライマウスは原因によって、いくつかのパターンがあります。まず「唾液の分泌が少なくなる」パターンでは、加齢、糖尿病、シェーグレン症候群などのほか、閉経後の女性は女性ホルモンの減少により、ドライマウスになりやすくなります。シェーグレン症候群は自己免疫疾患の一つで30〜50歳代の女性に多く発症し、口の中の乾燥や唾液量の低下だけでなく、涙の量も減少します。

次に、ストレスや心身症、脳血管障害など、自律神経への影響によるものがあります。唾液の分泌量は自律神経に影響を受けるので、「緊張すると喉が渇く」という経験をした人が多いように、ストレスは自律神経のうちの交感神経を優位にはたらかせ、唾液の量が減少します。

一方、「唾液の分泌は正常でも喉が渇く」パターンもあります。これは脱水症状や、糖尿病や腎臓病、尿崩症などの病気が原因となります。

さらに、「唾液の分泌は正常でも蒸発が多い」パターンがあり、その代表的な原因が口呼吸です。呼吸するために常に口を開けているため、口の中が乾燥しやすくなります。

消化や抗菌、免疫など唾液の働きを見直そう

ドライマウスで一番多いのが唾液量の低下で、口が渇くだけでなく、さまざまなトラブルも引き起こします。そこで、唾液が果たす役割を説明します。

まず、唾液には口の中を洗い流す「浄化・洗浄」や、口の中の菌の増殖を抑える「抗菌」の作用があります。私たちの口の中にいる細菌は、通常、唾液の中に含まれている抗菌物質が撃退してくれています。したがって、唾液量が低下すると虫歯になりやすくなったり、口臭がしたりします。つまり唾液は天然のデンタルリンスであるともいえます。

また唾液は、食べ物などによる粘膜への衝撃を緩和したり、傷ついた部分を修復する作用があるので、唾液が不足すると粘膜が傷つきやすくなり、炎症を起こしやすくなります。さらに、消化吸収を助ける酵素も含まれているので、唾液が不足すると食べ物が胃や腸で消化吸収されにくくなります。

そして最近注目されているのは、唾液の中に含まれている「パロチン」という成分です。これは成長ホルモンの一種で筋肉や骨、内臓などの成長を促すはたらきをするので、「アンチエイジングホルモン」とも呼ばれています。そのため唾液量が十分にあれば、アンチエイジングも期待できそうです。

顔面体操で、ドライマウスを改善しよう

このような重要なはたらきをしている唾液が不足しないためには、ていねいな口腔ケアを心がけたり、口の周りの筋肉を鍛えるほか、睡液を分泌する耳下腺、顎下腺、舌下腺という3つの唾液腺をマッサージするなど、日常生活での工夫で改善することもできます。

また、口の周りの筋力が低下すると、口呼吸になったり開いたままになって口腔内が乾燥しやすいので、口を横に引いたり、唇を突き出したり、頬を膨らませるなどの「顔面体操」を行うと筋力がアップします。癖で口呼吸をしてしまう人は、日ごろから意識して口を閉じるようにしましょう。

普段、意識していないことですが、実は会話や歌を歌うことも唾液の分泌を促しています。お友達とおしゃべりしたりカラオケで歌うのは、ドライマウスの予防とストレス解消になり、一石二鳥です。

これらをやってみてもドライマウスが気になる人は、歯科や口腔外科、あるいは「ドライマウス外来」を標榜している病院を、一度、受診されることをお勧めします。

健やかポート

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ポートの内容

初冬〜仲冬の季語と俳句

鰤 【ぶり】

塩打(しおう)ちし寒鰤(かんぶり)(はだ)くもりけり

草間(くさま)時彦(ときひこ)

寒鰤の漁期は12月から2月ころ。脂がのった鰤は刺身にしても美味。切身は塩焼きや照り焼き、アラは鰤大根に。西日本や関西では、正月には塩鰤が欠かせません。塩打ちをした鰤の肌がくもっていくさまを瞬時にとらえた句。それだけ新鮮な鰤だったのでしょう。

竃猫 【かまどねこ】

(なに)もかも()ってをるなり竃猫(かまどねこ)

富安(とみやす)風生(ふうせい)

「猫はこたつで丸くなる」という歌のように、猫は寒がり。この季語は富安風生の造語で、火を落とした後の竃の中に入り、気持ちよさそうにしている猫を表現しています。暖かい場所を探してうずくまる猫。猫は家中の暖かい場所をよく知っている、の句意。

こんな季語もあります

初霜(はつしも) (こがらし) 小春日(こはるび) 師走(しわす) 初氷(はつごおり) 熊手(くまで) 七五三(しちごさん) 山茶花(さざんか) 柚子湯(ゆずゆ) 牡蠣(かき) 炬燵(こたつ) 風邪(かぜ)

魚の煮汁が冷えて固まったもの。煮魚の身をほぐして煮汁とともに固めた寄せものもいいます。つるんとした食感で、酒肴にぴったり。

答え

【ご注意】この情報は2015年11月現在のものです。