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健やか通信2015年9・10月号

厳しい残暑が続き、台風も到来する9月。「秋分」を過ぎるとようやく秋めき大気も澄んで、過ごしやすい陽気に恵まれます。
秋の七草が涼風に揺れ、虫の音が聞こえてくるのもこの頃。
10月に入り、樹木の葉が色づき始めると秋の深まりを身近に感じるようになります。
冴え冴えと美しい月の季節は満月から十三夜、三日月と形を変えゆく月を愛でるのも風情があります。錦に染まる山肌に移りゆく季節を楽しみながら今月も健やかにお過ごしください。

今月の花
トルコキキョウ
トルコキキョウの写真
はかなげで憂いを秘めた花姿とは裏腹に、暑さに強く
残暑の中に涼やかさを感じさせてくれます。
つぼみの美しさも印象的なので、効果的にアレンジしたいもの。
花言葉は「優美」「希望」「よい語らい」。

今日は何の日?

 人生の大先輩として長年、社会や家庭のために働いてきた高齢者に敬意を表し、長寿を祝う日。かつては9月15日が敬老の日でしたが、これは593年のこの日、摂津の四天王寺に、身寄りのない病人やお年寄りを救う施設「悲田院」が設立されたことに由来するといわれています。
 現在でも9月15日は「老人の日」の名称で記念日として残され、9月15〜21日の「老人週間」には老人福祉への関心と理解を高めるさまざまな行事が開催されます。

おじいちゃんおばあちゃんのイラスト

賀寿(かじゅ)の名前と由来』
(数え年)
還暦(かんれき)(61歳) 暦が元へ還るの意。61年めには生まれた年と同じ干支(かんし)にもどることに由来します。
古稀(こき)(70歳) 中国の詩人・杜甫の「人生七十古来(まれ)なり」に由来します。
喜寿(きじゅ)(77歳) 「喜」の草書体「」が七十七と読めることから。
傘寿(さんじゅ)(80歳) 「傘」の略字「」が八十と読めることから。
米寿(べいじゅ)(88歳) 「米」の字を分解すると八十八となることから。
卒寿(そつじゅ)(90歳) 「卒」の略字「」が九十と読めることから。
白寿(はくじゅ)(99歳) 「百」の字から「一」をとると「白」となることから。

今月の祭り

 だんじりは祭礼に用いられる山車の一種。大小2つの破風屋根を持つケヤキの曳き山で、精緻な彫刻が施されています。このだんじり34基が、そろいの法被姿の町衆に曳かれて城下町を駆け回る勇壮な祭りが9月の「岸和田だんじり祭」。10月にも地区を変えて開催されます。
 だんじりの曳行時には「鳴り物」「前梃子」「綱先」「綱中」「綱元」「大工方」「後梃子」などの役割分担がありますが、花形はなんといっても大工方。猛スピードで走るだんじりの屋根の上に乗り、両手に渋団扇を持ってリズミカルに跳び上がって体の向きを変えたり、両手を広げて片足で立つ飛行機乗りなど、数々の華麗な舞いが必見です。
 いちばんの見どころは「やりまわし」。だんじりが道路の辻に来ると直角に曲がることになるため、大工方の指示を合図に勢いよく方向転換。そのスピード感は迫力満点です。
 一方、夜になるとだんじりは提灯の灯で飾られて静かに練り歩き、昼とは違った表情を見せます。

岸和田だんじりまつり

なしのジンジャーコンポート

なしのジンジャーコンポートの写真

●材料(2人分)
なし…1個
しょうが…1かけ
粗糖または砂糖…大さじ2
松の実…小さじ1

●作り方

  • なしは皮をむいて8つ割りにし、芯を除いてひと口大に切る。
  • しょうがはよく洗って皮つきのまま薄切りにする。
  • 鍋に(1)、(2)、粗糖を入れて水をかぶるくらいに注ぎ、火にかける。沸騰したら火を弱め、なしが柔らかくなるまで20分ほど煮る。室温までさまして器に盛り、松の実を散らす。

秋の実りで気を養う

秋の実りのイラスト

陽から陰の気に移行する時期
 秋は収穫の季節。春に芽生えて夏に成長著しかったものが、秋に成熟して集まり、実りになります。こうした自然界の営み、現象から、秋は収穫の季節ともいわれます。
 9月はまだ暑く、夏の続きのようですが、暦の上では仲秋になります。夏のような発達、成長の動的な季節ではなく、静かな季節に移行する時期です。秋分に陰と陽が交わり、陽の気が減少し、陰の気が成長していきます。

気や潤いを回復し、冬に備える
 秋に実るものは気を補うものが多く、また、体に潤いをもたらすものも多く出回ります。これらは夏の暑さで消耗して失った気や潤いを回復させます。なし、ぶどう、穀類、いも類、種実類など、秋の実りをいただいて心身を養い、元気を回復しましょう。
 また、この時期は、秋の実りをいただくことで、寒い冬を乗りきれるような体を充実させてゆく大切な季節です。夏バテで胃腸の働きが落ちている方には、鶏肉、山いも、なつめを入れたお粥やスープがおすすめです。

生活ケアのワンポイント 今月のテーマ「良質なたんぱく質」

食事の栄養バランスが偏っていては、健康なからだは維持できません。
今回は、からだをつくる栄養素である「たんぱく質」を、普段の食事でうまく摂るポイントを紹介します。

高齢者のたんぱく質摂取量が、年々減っている!?

 近年、高齢者のたんぱく質摂取量が減少する傾向にあり、問題になっているのが「たんぱく質エネルギー栄養障害」です。しっかり食べているつもりでも、知らないうちに栄養不足になっている場合もあるので、日頃の食事を含めた生活を見直してみましょう(表1)。
 また、たんぱく質は筋肉のほか内臓や皮膚、髪、血管もつくるので、不足すれば肌からハリがなくなりシワやたるみが出たり、血管がもろくなる要因ともいわれています。
 さらにホルモン分泌や免疫の抗体、酵素の材料にもなっているので、不足すれば免疫力が低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなったりします。

筋肉成分たんぱく質の材料は必須アミノ酸

 たんぱく質とは、アミノ酸がいくつもつながったものです。アミノ酸は20種類あり、食事などから摂取する必要がある9種類の「必須アミノ酸」と、体内でつくることができる11種類の「非必須アミノ酸」に分けられます。また、食品の種類によって含まれるアミノ酸の組み合わせに違いがあります。ところで、たんぱく質には「良質なたんぱく質」があることをご存知でしょうか。
 そもそもからだをつくっているたんぱく質と、食品に含まれているたんぱく質とは、構造が違います。良質なたんぱく質とは、からだをつくっているたんぱく質と構造が似ていて、体内で効率よく合成することができるものです。
 良質なたんぱく質食品かどうかを見分けるのに、「アミノ酸スコア」があります。この数値が「100」に近いほど、良質なたんぱく質食品です(表2)。
 これを見ると、肉や乳製品など動物性たんぱく質のスコアが高く、良質なたんぱく質食品といえます。

良質なたんぱく質と適度な運動が健康長寿の決め手

 年を重ねるにつれて、どうしても食欲や消化能力が低下してくるので、あっさりした食事になりがちです。
 また、中年期のメタボリックシンドロームを警戒するあまり、高齢期を迎えても、「肉や卵はコレステロールが高いので、控えめにしたほうがいい」と、動物性たんぱく質を避けがちです。
 しかし、筋肉づくりとアンチエイジングのためには高齢になるほど意識して、良質なたんぱく質を積極的に摂る必要があります。
 ただし、何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、良質なたんぱく質がからだには良いと毎日肉ばかり食べていては、飽和脂肪酸やコレステロールの摂り過ぎになり、心臓病や痛風などを引き起こす危険もあるので注意してください。
 動物性たんぱく質だけでなく、大豆などの植物性たんぱく質、それにビタミンや脂質をバランスよく摂り、同時に適度な運動を組み合わせ、「健康長寿」を目指しましょう。

健やかポート

「健やかポート」は、あなたと『健やか通信』をつなぐ交流ページです。

ポートの内容

仲秋〜晩秋)の季語と俳句

木の実【このみ】

よろこべばしきりに()つる()()かな

富安(とみやす)風生(ふうせい)

(かし)(しい)(かや)(とち)など、大小さまざまな木の実。秋全般の季語で「このみ」とも「きのみ」とも呼びます。なにかを喜んでいると、その気持ちに、木がまるで呼応するかのように木の実を降らせてきた…。温かみがあって、軽妙洒脱な句。作者の代表作のひとつです。

鶏頭 【けいとう】

鶏頭(けいとう)十四五本(じゅうしごほん)もありぬべし

正岡(まさおか)子規(しき)

ビロードのような鮮やかな花色、花姿が、鶏の鶏冠(とさか)を連想させる鶏頭。子規は赤色を好み、秋草のなかでもとりわけ鶏頭が好きだったといいます。この句は病床から前庭を眺めたときのもので、解釈を巡って「鶏頭論争」も巻き起こし、さまざまな話題とともに有名な一句です。

こんな季語もあります

秋彼岸(あきひがん) (かぜ)(ぼん) 重陽(ちょうよう) 十六夜(いざよい) (はぎ) 女郎花(おみなえし) (くり)
秋時雨(あきしぐれ) (つる)(がき) 冬支度(ふゆじたく) 柳散(やなぎち) 金柑(きんかん) 牛蒡(ごぼう) 檸檬(れもん)

仲秋の名月のお供えに欠かせないもの。
衣を脱ぐようにつるりと皮がむけることから
この名があります。

答え

【ご注意】この情報は2015年9月現在のものです。