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健やか通信2015年8月号

まだまだ厳しい暑さが続きますが、暦の上では立秋を迎え、秋になります。旧暦八月を「葉月」と呼ぶのは、葉が散り始める頃を迎えることから。稲穂が張る月「張り月」が転じて「葉月」になったという説もあります。中旬は多くの地域で月遅れのお盆を迎えます。先祖の霊を迎え、もてなし、見送る…。見えないものに心を向ける大切な風習です。夏休みの家族旅行や、各地で開催されるお祭りや花火大会など楽しいイベントもいろいろ。長引く猛暑に夏バテしないよう暑気払いを上手にして、今月も健やかにお過ごしください。

今月の花
カラー
カラーの写真
ブライダルシーンで人気の花。
白をはじめ、黄色やワインレッドなど花色は豊富です。
小ぶりなタイプも出回っています。
花言葉は「清純」「乙女のしとやかさ」
「凛とした美しさ」。

今日は何の日?

 室町時代から続く精霊送りの行事。京都市街を囲む五つの山にそれぞれ「大文字」「妙法」「舟形」「左大文字」「鳥居形」をかたどった火を灯し、お盆の間お迎えしていた先祖の霊を見送ります。
 お酒をついだ盃や水を入れたお盆にこの火を映していただき、無病息災を祈ります。また、送り火が終わったあとの消し炭を求めて山に登る「消し炭登山」も行われ、手に入れた消し炭は半紙で包んで紅白の水引で結び、お守りにしたり、玄関に吊して魔除けとします。
 送り火の起源には諸説あり、ひとつひとつの火をおこす組み方も違います。如意ヶ嶽には、山麓の浄土寺が火災にあったとき、本尊の阿弥陀如来が山頂で光明を放ったという故事があり、これに習って弘法大師が山腹に「大」の字形に護摩壇を設けて行をしたのが「大文字」の由来ともいわれています。
 ちなみに「大文字焼き」の薪の数は600束、横幅80メートル。船の形をした「舟形万灯籠送り火」の薪の数は400束、マスト部分の長さは93メートルにもなります。

五山送り火のイラスト

今月の祭り

 「青森ねぶた祭り」「仙台七夕まつり」と並ぶ東北三大祭りのひとつ。祭りの原型は、災厄を祓う「ねぶり流し」行事で、その後、お盆に掲げた高灯籠などが組み合わされ、厄除け、みそぎ、五穀豊穣を願う現在の形へと発展しました。
 祭りのシンボルである竿燈は、竹を組んで提灯を吊したもので、稲穂を表し、提灯は米俵を表すといわれています。最も大きな竿燈は、9段の横竹に46個もの提灯が吊され、高さ約12メートル、重さ50キロにもなります。
 「昼竿燈」では、この大きな竿燈を、差し手がバランスをとりながら手から額、肩や腰へと移して技を競い合います。「ドッコイショー、ドッコイショ」の掛け声の中、右へ左へと揺れ動く竿燈を巧みに操る姿が見ものです。
 一方、「夜本番」では夜の通りを1万個もの提灯が彩り、太鼓や笛の音と一体になって幻想的な美しさを醸し出します。

竿燈まつり

すいかのミントシロップ

すいかのミントシロップの写真

●材料(2人分)
すいか…1/4個
ミント…ふたつかみ
グラニュー糖…大さじ3〜4
レモン果汁…大さじ1

●作り方

  • すいかは種を除き、果肉を1〜2p大に切る。
  • ミントはよく洗って水気をきり、飾り用に少し残してポットに入れる。熱湯2.5カップを注いでしばらくおき、グラニュー糖を加えて溶かす。
  • (2)のポットを氷水に浸して冷やす。
  • グラスに(1)を入れて(3)とレモン果汁を注ぎ、ミントを飾る。

夏の食養生

しょうが、青じそ、みょうがのイラスト

酸味で汗を抑える
 夏野菜には体を冷やすものが多いので、野菜は加熱調理して胃腸を冷やさないようにします。しょうが、青じそ、みょうがなど薬味野菜には体を温める作用があるので、上手に利用してバランスをとりましょう。
 汗をかきやすい方は酸味のものをとると、効果があります。疲労回復には、江戸時代に夏の飲みものだった「甘酒」がおすすめ。滋養効果もあり、疲労回復のビタミンB群も含まれています。甘酒にレモン汁や梅シロップなど酸味のものを加えると飲みやすく、止汗作用も期待できます。

果物で水分を補給
 夏は苦味と辛味で熱を上下から排出、酸味で食欲増進と汗を鎮め、甘味で滋養、鹹味(塩味)でミネラルを補います。甘味と鹹味(塩味)はとりすぎに注意。ここでいう甘味は砂糖やお菓子ではなく、ご飯やかぼちゃなど自然の甘味です。
 すいか、メロン、もも、なし、ぶどうなど果物は体の水分を補います。大量に汗をかいたときは、少量の塩分とともに食べると、失われたミネラルを補給できます。飲みものでは体の熱をとる緑茶、麦茶がおすすめですが、常温か温かいものが体にはやさしいようです。

生活ケアのワンポイント 今月のテーマ「筋力アップをしよう」

骨、関節、筋肉など運動器の機能の年齢による衰えの予防は、健康長寿への大切なポイントです。
そのためには毎日の運動が効果的です。

ロコモって何?

 ロコモとは、ロコモティブシンドロームの略称で、2007年に日本整形外科学会が提唱した新しい概念です。日本語にすると「運動器症候群」で、筋肉や骨、関節、椎間板などの運動器に障害が起こり、歩く、立つなどの日常生活に必要なからだを移動させる能力が低下し、生活の自立度が下がる状態をいいます。
 そして何も対処しないで、このような状態のままでいると、将来、寝たきりなどの「要介護」になるリスクが高くなるので、早くからの予防がとても大切です。  ロコモの原因としては、骨粗しょう症や骨折などの骨の病気、変形性関節症や脊柱管狭窄症などの関節軟骨や椎間板の病気、筋肉量の減少や神経障害などの病気があります。
 しかもこれらの原因は互いに関連しているので、一つ起こると連鎖的に次々と他の病気が起こることもあります。たとえば、膝や腰が痛いからと、あまり動かないでいると、筋肉量が減って筋力も低下します。その上、加齢によりバランス能力が悪くなって転んで骨折すると、さらに生活活動や社会活動が減って、要介護へと進んでしまうのです。
 特に女性のからだは、男性と比較すると骨が弱く筋肉量も少ないのに対して、からだが柔らかく関節の動く範囲が大きいので、関節を痛めやすいということがあります。さらに更年期以降は女性ホルモンの減少で、関節炎を起こしやすいともいわれています。そのため年齢を重ねるに従い、特に意識して筋肉量や筋力をアップする必要があります。
 最近、「足腰が弱ってきたな」「よくつまずくな」と思うことが増えてきたら、一度ロコモを自分でチェックしてみましょう(表)。この項目に一つでも当てはまる場合はロコモの可能性があるので、整形外科を受診することをお勧めします

健康長寿のために毎日運動を続けましょう

 血行不良の症状としてよく知られているのは、肩こりや手足の冷えなどです。
 ロコモ対策には、筋肉量を増やすことが効果的です。筋肉量が増えれば筋力もアップしてきます。
 実は筋肉は、骨や関節に比べて生まれ変わる力が圧倒的に強いので、何歳になっても増やすことができるのです。筋肉の生まれ変わりを促すポイントは、食事と運動です。食事は、特に肉や魚、卵、チーズなどのたんぱく質が豊富な食材を、バランスよく摂取することが大切です。
 そして、運動としてお勧めなのが「ロコトレ」と呼ばれる「片脚立ち」と「スクワット」です(図)。片脚立ちは、バランス能力をつけるロコトレです。転倒しないように机や手すりなどにつかまって行いましょう。
 スクワットは下肢筋力をつけるロコトレです。スクワットができないときは、椅子に腰かけ、机に手をついて、立ち座りの動作をくり返します。
 どちらも家の中でもできる運動なので、毎日コツコツ続けてみてください。あるいは、みんなで集まって行う体操教室や、スポーツジムに通うのもいいでしょう。あくまでも自分のペースで、無理なく楽しく行うことが長く続けていく秘訣です。

健やかポート

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ポートの内容

8月(初秋)の季語と俳句

蜩【ひぐらし】

()ぐらしや(きゅう)(あか)るき(うみ)(かた)

小林(こばやし)一茶(いっさ)

蝉のなかで最も美しい鳴き声とされる蜩は、晩夏から初秋に「カナカナ」と響きのある声を聞かせてくれます。蜩の声がおこると思うと、湖のほうが一瞬さっと明るくなる…の意。蝉が鳴くときの瞬間的な景色の動きが的確に表現されています。自然の中に身をおいて鋭い感性で詠んだ句。

盆 【ぼん】

(ぼん)ごころ(ゆう)がほ(しる)(さだ)まれり

加藤(かとう)暁台(ぎょうたい)

お盆の行事は、一般的に月遅れの8月に行う地域が多く、俳句でも8月の行事として多く詠まれています。夕餉に夕顔の実を浮かべたすまし汁が出たのでしょう。そのはかなげな味に、祖先の魂がもどる盆を実感したというもの。陰りのある情緒深い作品です。

こんな季語もあります

初嵐(はつあらし) 星月夜(ほしづきよ) 花火(はなび) 新涼(しんりょう) 稲妻(いなずま) 新豆腐(しんとうふ) 大根蒔(だいこんま)
西瓜提灯(すいかちょうちん) 盂蘭盆(うらぼん) 大文字(だいもんじ)

中南米原産のイネ科の植物。実は甘くでんぷん質に富み、ゆでたり蒸してそのままいただくほか、炒めものや炊きこみご飯などに利用されます。ひげ根はお茶にもします。

答え

【ご注意】この情報は2015年8月現在のものです。