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健やか通信2015年5月号

風の中に芽吹きの匂いがして、圧倒されるような新緑に包まれる5月。一年でほんのひとときしかない気持ちのよいさわやかさを全身で受けとめましょう。待ちに待ったゴールデンウィーク、端午の節句、母の日とお祝い事もいろいろ。家族の絆を深めるよい機会でもあります。食卓には季節の恵みを盛りこんで旬の食材のパワーをとり入れましょう。心と体に元気を充電して、今月も健やかにお過ごしください。

今月の花
カーネーション
カーネーションの写真
母の日の贈り花として親しまれているカーネーション。花色や品種が多彩で、1〜2週間日もちすることからアレンジメントやボックスフラワーなどにも向き、幅広いギフトフラワーとして人気です。花言葉=赤:「健康を祈る愛」 ピンク:「熱愛」 白:「貞節」

今日は何の日?

 古代中国では5月5日を端午として、邪気を祓う行事が行われていました。日本では古くから田植え前の5月に、菖蒲で屋根を葺いた家に女性がこもり、身を清める風習がありました。これらが結びついたのが端午の節句の始まりです。
 端午の節句が男の子の祭りへと変わったのは江戸時代になってから。「菖蒲」が「尚武」や「勝負」に通じることから勇ましさの象徴となり、武家では鎧甲や鯉幟を飾って男子の立身出世を願いました。現在では5月5日は「こどもの日」でもあり、男の子に限らず、子どもたちの健康と健やかな成長を願う日となっています。
 端午の節句には菖蒲湯に入って邪気を祓い、魔除けのために菖蒲を軒先に吊したり枕の下に敷く風習があります。菖蒲には芳香のある精油成分があり、実際、菖蒲湯に入ると血行が促されて疲れがとれ、打ち身などにも効果があるといわれています。

端午の節句

今月の祭り

 浅草神社の例大祭。3日間の日程で開催され、毎年150万人もの人々が見物に訪れる盛大な祭りです。
 1日目の見どころは大行列。お囃子屋台、鳶頭木遣り、びんざさら舞などが行列を作り、祭りの始まりを華やかに盛り上げます。びんざさらは100数枚もの木片を束ねたアコーディオンのような楽器で、舞は田楽と獅子舞を融合したような珍しい様式。東京では数少ない神事舞踊で、国の無形民俗文化財に指定されています。
 中日には100基余りの町内御輿が浅草の町に練り出します。粋でいなせな浅草っ子が町内ごとにそろいの半被に身を包み、威勢よい掛け声とともに御輿を担ぐ姿は迫力満点です。
 最終日のハイライトは3基の本社御輿の宮出し。本社御輿は重量1トン、担ぎ手120人をも要する超ヘビー級。境内を埋め尽くした男たちが担ぎ棒を激しく奪い合い、「荒祭り」の異称通りの光景が繰り広げられます。

三社祭

ゆっくりおやつタイム レモンクリームクレープ

レモンクリームクレープの写真

●材料(作りやすい分量)

  • クレープ生地
    • 薄力粉…70g
    • 卵…大1個
    • 牛乳…160ml
    • オリーブ油…大さじ1
  • カスタードクリーム
    • 卵黄…2個分
    • 砂糖…大さじ3〜4
    • 薄力粉…20g
    • 牛乳…2カップ
    • バター…10g
    • レモン汁…大さじ1〜2

●作り方

  • ボウルにクレープ生地の材料を入れて混ぜ、20分おく。
  • 直径20cmの樹脂加工のフライパンを中火で温め、(1)を玉杓子七分目流し入れる。色よく焼けたら返してさっと焼く。同様に繰り返す。
  • カスタードクリームを作る。卵黄と砂糖をクリーム状に混ぜ、薄力粉をふるい入れて混ぜる。温めた牛乳を混ぜ、鍋にこし入れる。中火にかけて混ぜ、全体にトロミがついたらバターを加え、火からおろしてレモン汁を加え混ぜる。
  • (3)をバットにあけてラップを貼りつけ、さめるまでおく。
  • (2)の生地に(4)のクリームをのせて包み、あればレモンの皮の砂糖煮を刻んで添える。

五行の関係を知る

すべてのものは木火土金水に
 漢方では、自然界にあるものは五つの性質(木、火、土、金、水)に分類できると考えます。たとえば、季節や五臓、味、色なども、下の表のように五つに分類されます。この五つはお互いに関わり合っていて、相手を促進する関係と抑制する関係の双方の働きがあります。

五行を基に食養生を
 表は横に見て行きます。春は風が強く吹くが肝は風が苦手、肝の働きが活発になる。肝には青い(緑)ものがよく、肝の働きを促進させるには酸みのものがよい、というように見ます。表の見方がわかるようになるには、勉強が必要になりますが、薬膳や漢方薬の配合は、この考え方を基に組み立てられます。
 とくに、薬膳では五臓六腑と五味の関係を知り、五臓の働きがスムーズになる五味の性質をもつ食材を組み合わせることが大切です。こうして見ていくと、私たち人間も自然の一部で、自然とともにあり、生かされているということがよくわかります。

生活ケアのワンポイント 今月のテーマ「お口のケア」

口の中がネバネバ、またはパサパサして物が食べにくかったり、飲み込みにくかったりすることはありませんか?
唾液の分泌は、年齢とともに減ってきて口の中が乾燥しやすくなり、汚れやすくなります。
今回は、私たちのお口の健康を守るためのケアを紹介します。

お口の4つのはたらき

 私たちの口には食べる、話す、呼吸をする、表情をつくるという4つの大きなはたらきがあります。このどれか1つにでも障害が起こると、日常生活にかなり支障をきたすことになります。
 まず食べることは、単なる栄養や水分の補給だけでなく、さまざまな活動の源となり、「楽しみ」の1つでもあります。また、人と話す時には舌や頬、唇を使いますが、それらの運動機能が落ちると話しにくくなります。唾液が減ってきて口の中が乾燥しても、舌がもつれて話しにくくなります。
 また、「食べる」ことがしっかりできるためには、歯がきちんとそろっていることが大切です。そのために、虫歯はなくても定期的に歯科医のチェックを受けたり、入れ歯(義歯)の場合もしっかり物が噛める状態であるか、定期的な調整が必要です。
 さらに、口に入れた物を飲み込むための機能(摂食嚥下機能)がしっかりはたらいているかを確認することも必要です。食べ物が飲み込みにくいなどの障害(摂食嚥下障害)があるとむせたり、肺炎を起こしやすくなります。

口の抗菌・自浄作用になくてはならない唾液

 私たちの口の中は、実はいろいろな細菌がたくさんいます。歯のある人の口の中には約500種類の細菌が存在し、歯をよく磨く人でも1,000億〜2,000億個、ほとんど歯を磨かない人になると、なんと1兆個もの細菌がいるといわれています。
 ただし私たちには「抗菌作用」といって、自分で口の中を殺菌したり、「自浄作用」という汚れや細菌を洗い流すはたらきがあります。その大役を果たしているのが唾液です。
 唾液には、細菌が増えるのを抑える、口の粘膜を守る、消化を助ける、歯の表面を修復するなどのはたらきをする9種類の成分が含まれています。これらの成分が虫歯や粘膜の炎症を予防してくれているのです。
 ところが残念ながら、唾液の分泌もまた加齢とともに減少してきます。特に女性ホルモンとの関係で、閉経後の女性は男性に比べ、加齢による唾液の分泌低下がよくみられます。

唾液が少なく、口の中が乾燥するドライマウスとは

 唾液が不足することを「ドライマウス(口腔乾燥症)」といいます。健康な人は唾液腺から、1日に1〜1.5リットルの唾液が分泌されています。日本国内には潜在的なドライマウスの人が800万〜3,000万人に上るという報告もあります。
 ドライマウスの原因は加齢の他にも、糖尿病などの病気、薬の副作用などがあります。またストレスや歯並びなどの影響で口を開いた状態が続くと、ドライマウスになることもあります。
 「口の中が渇いている」、「パンやビスケットなどの乾いた物が食べにくい」、「舌が痛い」などの症状(表)から、ドライマウスが気になる人は、歯科や口腔外科で唾液の量を調べてもらうといいでしょう。ドライマウスの場合は、保湿成分の含まれたうがい液でうがいをしたり、保湿用のジェルを口の中に塗るなどで対処します。

日頃のお口のケアでドライマウスを予防しよう

 ドライマウスは日ごろのお口のケアで症状を和らげることができます。まず、ていねいな歯磨きは、口の中の汚れを取り除くとともに唾液腺の刺激にもなり、唾液が少しずつ出てくるようになります。歯磨きをする時に、舌のコケなどを取り除く舌ケアをすると、よりいいでしょう。
 口の中の唾液の出やすいポイントを「唾液腺」といい、耳の下のあたりにある「耳下腺」、顎の骨の内側にある「顎下腺」、舌の付け根にある「舌下腺」の3つがあります。顔のこの部分を、力を入れずに指で軽く押してマッサージをすると、唾液が出やすくなります(右図)。食事の前に行うと唾液の分泌が促されるので、より効果的です。
 この他、刺激物の飲食を控えたり、食事や睡眠を整えるなど規則正しい生活を心がけることで、唾液が出やすくなることもあります。

健やかポート

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ポートの内容

5月(晩春)の季語と俳句

牡丹【ぼたん】

牡丹散(ぼたんちり)(うち)かさなりぬ二三片(にさんぺん)

与謝(よさ)蕪村(ぶそん)

晩春から初夏に、大きく華麗な花を咲かせる牡丹は、花の王といわれるにふさわしい豪華さをもっています。散った牡丹の花びらが、二片三片と地面に重なっていく様子を詠んだ句。花びらが舞い散って地面に着地するまでの、流れるような動きさえも感じられます。

卯の花【うのはな】

()(はな)をかざしに(せき)晴着(はれぎ)かな

河合(かわい)曾良(そら)

卯の花は白い小花が密に垂れ下がって咲く初夏の花。白河の関を越えるとき、古人は冠を正して衣装を改めたというが、私たちはせめて卯の花をかざして関所を越えるときの晴着としよう…。旅への浮き立つような喜びと意気込みが感じられます。

こんな季語もあります

立夏(りっか) 麦の秋(むぎのあき) 新茶(しんちゃ) 柏餅(かしわもち) 鯉幟(こいのぼり) 菖蒲湯(しょうぶゆ) 初鰹(はつがつお) (たけのこ) (ふき) 花水木(はなみずき) 芍薬(しゃくやく) 薔薇(ばら)

大和いもや長いもなど山いもの略。またはそれらをすりおろしたもの。すりおろした様子からこう呼ばれます。おそばや汁もの、あえものなどにします。

答え

【ご注意】この情報は2015年5月現在のものです。