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健やか通信2015年4月号

入園、入学、入社など新しいステージに踏み出す季節。未来を担う若い命に温かい声援を送りましょう。門出を祝福するかのように桜が咲き、続いてさまざまな春の花が山野を彩ります。乾いていた空気を潤す雨が柔らかに降り、大地の緑を育みます。のんびりと気持ちのよい陽気が心と体をゆるやかにほぐしてくれます。とはいえ春の長雨や気温の変化は体調不良を起こしやすいもの。健康管理をしっかりして、今月も健やかにお過ごしください。

今月の花
アルストロメリア
アルストロメリアの写真
小型のユリのような花が茎先にたくさん咲き華やかな趣を見せるアルストロメリア。
花弁に入る斑模様がアクセントになっています。
花言葉は「持続」「機敏」「未来への憧れ」。

今日は何の日?

 清明とは二十四節気のひとつで「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」を略したもの。春の始まりの清らかで生き生きとした様子を意味しています。
 空は青く晴れわたり、草木は花を咲かせ、万物が明るい活気に満ちあふれてきます。日本列島を桜前線が北上するのもこのころ。南の地方では、越冬つばめの姿が見られるようになります。自然界のこうした気をとり入れることで、自らのパワーも引き出されてきます。
 沖縄ではこの時期、「シーミー(清明祭)」と呼ばれる行事が行われます。シーミーは、中国から伝わった清明の風習と沖縄古来の先祖祭祀が結びついて今日に至った沖縄独特の習わしで、春秋の彼岸や盆の墓参りに相当するものといわれています。親戚一同が本家の墓に集まり、お酒やお茶、重箱料理や白餅をお供えして皆で会食をし、祖先を祀ります。

清明祭の様子

今月の祭り

 飛騨高山に春の訪れを告げる日枝神社の例祭。伝統を受け継ぐ祭行事には、数々の見どころがあります。
 御輿を中心に、獅子舞や闘鶏楽、裃姿の警固など総勢数百名の大行列が町を巡る御巡幸では、昔ながらの衣装が必見です。
 飛騨の匠の技を伝える屋台は、国の重要無形民俗文化財に指定されており、絢爛豪華な12台が、町の三カ所に曳き揃えられます。お旅所では3台がからくり奉納を披露。熟練の綱方が幾本もの綱を操って人形を遠隔操作し、まるで生きているかのような人形の繊細かつ大胆な演技に圧倒されます。
 クライマックスは14日夜の夜祭り。各屋台がそれぞれ100個もの提灯を灯して町を巡り、昼とは異なる幻想的な雰囲気をかもし出します。屋台は順道場を過ぎると「高い山」と呼ばれる曳き別れ歌を歌いながら、各屋台蔵へと帰っていきます。ゆらゆらと光の軌跡を描く提灯と、漆黒の町並みのコントラストが格別の美しさです。

御輿などの大行列

ゆっくりおやつタイム フルーツパンプディング

フルーツパンプディングの写真

●材料(2人分)
ライ麦パン(8枚切り)…1/2枚
バター…適宜 レーズン…大さじ山盛り1
クランベリー(ドライ)…小さじ1
ラム酒…大さじ1
卵…1個
砂糖…大さじ2
豆乳…100ml
蜂蜜…適宜

●作り方

  • パンはトーストしてバターを塗り、1p角に切る。
  • レーズンとクランベリーはぬるま湯で洗って水気を拭き、ラム酒に浸しておく。
  • 卵をときほぐして砂糖を混ぜ、温めた豆乳を加えてよく混ぜる。
  • 耐熱皿にバターを塗って(1)と(2)を入れ、(3)をこし入れる。600Wの電子レンジで1分30秒〜2分、竹串を刺して何もついてこなくなるまで加熱する。
  • 好みで蜂蜜をかける。

陰陽のバランスをとる

体にも陰陽がある
 陰は静かで冷たく、暗いイメージ、陽は活発で温かく、明るいイメージですが、どちらがよくてどちらが悪いということはなく、どちらもお互いに必要としています。体でいえば、背は陽、腹は陰、五臓は陰、六腑は陽になり、陰陽のバランスがとれているのが健康な状態です。
 さらに、体を健康に保つために大切なのは「気、血、津(体の血液以外の有効な体液)」の巡りが順調なことです。これらも陰と陽に分かれます。「気」は陽、「血」と「津」は陰と言われています。

春は陽の気をとり入れる
 「気、血、津」を生み出すのは毎日の食事です。「気」は呼吸でもとり入れられますが、飲食によってその食材に含まれる「気」=生命エネルギーをもらっています。体の健康は毎日の食事で成り立ちます。また、食材の持つ性質(熱、温、平、涼、寒)を知ることにより、健康のバランスを保つことができます。春は夏に向かって陽の気が充実していくとき。春が旬の食材は、育つエネルギーを秘めています。旬の食材で体の陽気を充実させましょう。ただし過ぎたるは及ばざるがごとしです。その人に合った適量をとることが大切です。

生活ケアのワンポイント 今月のテーマ「飲み込める口づくり」

加齢とともに、食物を口の中に取り込み、胃に送る機能(摂食嚥下機能)は少しずつ低下してきます。今回は、私たちの「食べる」という大切な行為を守り、いつまでも「飲み込める口」をつくるためのケアを紹介します。

人の喉は誤嚥しやすい構造になっている!?

「摂食嚥下障害」など「嚥下」という言葉を最近、耳にすることが多くなりました。
 摂食嚥下とは、食べ物であると認識して食べ方の判断をし、口の中に入れてよく噛んで喉に送り、食道から胃に至るまでの一連の流れのことです。そして通常、何気なく行っている「食べる」という動きは、舌や歯、頬や喉、声帯、さらに首などの筋肉も使っているのです。ただし、嚥下は食べる時だけでなく、話す時や寝ている時も行っていて、一食あたり100〜150回、一日約800回嚥下しているといわれています。
 また、人と動物では、嚥下の仕方が大きく違います。食べ物を飲み込む時は、人も動物も噛み終わったものを喉に送ってから飲み込みます。しかし、水を飲む時は、人だけが口の中に溜めてから飲み込みます。これは気管に液体が入りにくい安全な方法です。
 このように人だけが液体と固形物を分けて飲み込むようになったのは、言葉を使って「話す」ためであり、そのため人の喉は誤嚥をしやすい構造であるともいわれています。
 摂食嚥下の機能に支障をきたすのが摂食嚥下障害で、通常は食道へ入る食べ物が誤って気管に入ったり、喉に食べ物が残ってしまうなどが特徴的な症状です。原因としては脳血管障害、神経や筋肉の病気、舌・咽頭がんなどの病気のほかに、加齢に伴う機能低下も影響します。
 私たちは食べ物が気管に入る(誤嚥する)と、「むせる」ことで気管から食べ物を吐き出します。しかし、高齢になると摂食嚥下の機能が低下し、誤嚥してもむせや咳などの反応がなかったり、咳の反射が低下してむせにくくなります。
 その結果、食べ物だけでなく、唾液や胃液などが寝ている間に気管に入っても気づかず、食べ物や唾液に含まれていた細菌が気管から肺に入り込むことで、「誤嚥性肺炎」を起こします。
 現在、日本人の死因の第4位が肺炎で、そのうち95%が65歳以上の高齢者です。さらに肺炎の中でも、この誤嚥性肺炎の割合が高いといわれています。  こうした誤嚥性肺炎を防ぐには、摂食嚥下障害を早期に発見して(表参照)、専門医に診てもらう必要があります。

摂食嚥下障害の予防と弊害を防ぐための注意点

 自宅でも発音や呼吸のトレーニングなど、お口周りのトレーニングを行うことで、嚥下障害の予防や、嚥下機能低下の改善ができます。食事の前のトレーニングが口周辺の緊張をほぐして、食べ物を飲み込みやすくします。
 発音のトレーニングでは「パンダのたからもの」と、一語いちごはっきり発声してみましょう。これらの音を発声する時、私たちは食べ物を飲み込む時と同じ器官や筋肉を使うので、飲み込みのトレーニングになります。
 呼吸のトレーニングでは、まずは息を、お腹がへこむまでゆっくり吐き出します。次にゆっくりお腹に息を入れるような感じで、息を吸います。このような腹式呼吸を行い、呼吸機能を高めることで、気管に入った食べ物を吐き出しやすくします。
 そして、日ごろの食生活にも気を配りましょう。たとえば、テレビを見ながらの「ながら食べ」は、嚥下機能の低下した高齢者にとっては誤嚥する原因になり危険です。食事はイスに深く腰掛け、急がずにゆっくり食べるようにしましょう。
 誤嚥しにくい物は、軟らかく、ベタつかず、まとまりやすく、均質な物です。逆に誤嚥しやすい物はサラサラ、パサパサ、ベタベタしたものです。そのようなものは、片栗粉やゼリーでトロミをつけると誤嚥しにくくなります。  食べ物による窒息の原因の第1位は餅で、2位がパンです。
 さらにお肉などの塊も、歯が丈夫ではない高齢者にとっては、うまく噛み切ることができずに大きい塊のまま飲み込んでしまいがちで危険です。あらかじめ小さく切っておくといいでしょう。

健やかポート

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ポートの内容

4月(卯月)の季語と俳句

春の山 【はるのやま】

(はる)(やま)らくだのごとくならびけり

室生犀星(むろうさいせい)

「春の山」は春全般の季語。雪が解けて木々が芽吹く春の山は、生命感に満ちあふれています。なだらかな稜線を描く山々がほのぼのと霞んで、まるで、らくだのこぶのように連なっている…。どこまでも春らしい景観を詠み上げています。

蛙 【かわず】

古池(ふるいけ)蛙飛(かわずと)()(みず)(おと)

松尾芭蕉(まつおばしょう)

ほの暖かな春の昼、蛙が飛び込む音が聞こえた。その音を聞いて、どんより淀んでおぼろげな水たまり、静寂のかたまりを心の中に見た…。多くの翻訳者によって海外に紹介され、俳句の代名詞といっていいほど知られている句です。

こんな季語もあります

春惜しむ(はるおしむ) 花冷え(はなびえ) 別れ霜(わかれじも) 菜種梅雨(なたねづゆ) 花見(はなみ) 苗代(なわしろ) 仔猫(こねこ) 巣立ち(すだち) 桜鯛(さくらだい) 蛍烏賊(ほたるいか) 竹の秋(たけのあき) 沈丁花(じんちょうげ)

柄が長く、注ぎ口とつるのある小鍋形の酒器。 銀製や錫製のものが多く、古くはお湯やお酒を入れて持ち歩いたり温めたりするのに用いました。「提」一文字でも同様に読みます。

答え

【ご注意】この情報は2015年4月現在のものです。