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健やか通信2014年8月号

気温がぐんぐん上昇し、夏本番。夏休みを利用しての旅行やお盆の帰省などを心待ちにしている方も多いことでしょう。久しぶりに顔を合わせる親族や旧友との会話が楽しみです。1年でもっとも暑い時期ですから、熱中症や夏バテには十分注意しましょう。睡眠不足や冷たいもののとりすぎは体調をくずす原因になります。バランスのよい食事や十分な睡眠を心がけて毎日を健やかにお過ごしください。

今月の花
クレマチス
クレマチスの画像
テッセンやカザグルマの園芸品種。夏の日差しを吸い込むように垣根や門扉のアーチにつるをからませ、優雅な花を輝かせます。涼しげな紫や白の大輪のほか、小ぶりなベルテッセンも人気。花言葉は「高潔」「精神の美」「心の美しさ」「手管」。

今日は何の日?

八朔のイラスト

八月朔日を略して八朔。朔日は1日の意味で、8月1日に行われる行事です。旧暦ではこのころはちょうど台風シーズンにあたり、田の神さまに稲穂の無事な成長や豊作を祈願したものでした。
八朔は、別名「田の実の節句」とも呼ばれ、農家では、早稲の稲穂“初穂”を恩人などに贈る風習がありました。
この「田の実」を「頼み」にかけて、鎌倉時代には武家や公家の間でも、日ごろお世話になっている(頼み合ってる)相手に、その恩を感謝する意味で贈りものをするようになりました。これが後に、お中元につながっていくことになったといわれています。
京都の祇園では今でも八朔の日に、舞妓や芸妓がお茶屋や稽古事のお師匠さんに感謝の挨拶をして回る習慣が残っています。また、全国各地で五穀豊穣を願う、さまざまな趣向の八朔祭りが行われています。


今月の祭り

ねぶた祭のイラスト

東北三大祭りのひとつで、開催期間中にはのべ300万人以上の観光客が集まるという壮大なお祭り。観光客でも参加できることから、人気が高まっています。
ねぶたは、大きなものは高さ5m幅9m奥行き7m重さ4tにもなる巨大な人形の灯籠。これらが市内の目抜き通りを練り歩きます。
ねぶたのモデルは、金太郎、牛若丸と弁慶、源頼光の鬼婆退治など、物語や伝説の世界の主人公がメイン。その雄壮な姿が夜空に明るく浮かび上がると、独特の衣装をまとった数百人もの跳人たちがまわりをとり巻きます。「ラッセー、ラッセー」というリズミカルなかけ声とともに、お囃子のリズムに合わせて跳人が小気味よい動きで飛び跳ねながら踊る様子が見もの。夏の夜に北国のエネルギーが炸裂します。

ゆっくりおやつタイム ココナッツゼリーのマンゴーソース

ココナッツゼリーのマンゴーソースの写真

●材料(2人分)
粉寒天…1g
ココナッツミルク…1/2カップ
グラニュー糖…大さじ1
マンゴー…1/2個
レモン汁…大さじ1/2
蜂蜜…大さじ2

●作り方

  • 鍋に水1/2カップを入れ、粉寒天をふり入れて混ぜる。中火にかけて沸騰させないように木べらで混ぜながら、なめらかになるまで溶かす。
  • @にココナッツミルクとグラニュー糖を加えて混ぜ、グラニュー糖が溶けたら火を止める。粗熱がとれたらグラスに注いで冷やし固める。
  • マンゴーは皮をむいて角切りにし、レモン汁と蜂蜜を加えて混ぜる。Aにかける。

夏は食養生で安眠を

食事は寝る3時間前までに
 夏の食養生のひとつは、夜遅くに飲食しないことです。食後や飲酒後に体が熱くなるのは、皆さん経験済みでしょう。体の中で内臓が働き続けていると、よく眠れません。とくに夏は、寝る3時間前には食事を終わらせておきましょう。また、夜はなるべく消化のよいものをいただくよう心がけましょう。

旬の夏野菜で体の熱をとる
 夏に出回るトマト、なす、冬瓜、白うり、きゅうり、すいか、メロンなどの夏野菜や果物には、体内の余分な熱を尿と一緒に出す働きがあります。夏野菜の煮ものや洋風のトマト煮こみ「ラタトゥイユ」などは消化もよく、数日は冷蔵保存もできます。冷たいものは食事の2〜3割にし、これらのものを上手にとり入れて安眠できる食事を心がけるのも、食養生のひとつです。

夏野菜の写真

生活ケアのワンポイント 今月のテーマ「新型栄養失調」

最近、高齢者の新型栄養失調に関心が集まっています。そこで、栄養失調を予防するための食生活を考えてみたいと思います。

からだからたんぱく質が抜けていく!?

 「新型栄養失調」とは、「たんぱく質エネルギー栄養障害」とも呼ばれ、たんぱく質や脂質が不足することによって起こる栄養失調です。「この飽食の時代に栄養失調?」と、不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。また、栄養失調というと「げっそり痩せている」イメージを持ちますが、この場合は、必ずしも当てはまりません。3食きちんと食べているつもりでも、知らないうちに栄養失調になっていることもあるのです。
 『介護されたくないなら粗食はやめなさい』(講談社+α新書)の著者である、人間総合科学大学の熊谷修教授は、その著書の中で、特に脂肪の多いふくよかな女性は、「太った要介護者」になる危険が高いとして、次のように警告しています。
 「老化とは、からだの中からたんぱく質が抜けていくこと」で、「筋肉量が少なく、その力も弱いふくよかな女性は、活動量が減り、さらに筋力が弱くなることで歩行能力と姿勢制御力が低くなり、筋骨格系組織が脂肪組織に置換されてしまう」としています。
 では、たんぱく質が不足すると、どうしてよくないのでしょうか。たんぱく質は、私たちのからだのさまざまな臓器や組織の材料となっています。そのため、加齢によりからだからたんぱく質が減っていくと、筋肉量が減り骨も弱くなるために、転倒や骨折を起こしやすくなります。筋肉量の減少は個人差があるものの、すでに40歳代から始まっているともいわれています。
 またたんぱく質は、赤血球や血管をつくる材料になるので、不足すると貧血や脳出血が起こりやすくなり、免疫細胞をつくる材料が足らなくなるので、肺炎や結核などの感染症にかかりやすくなります。

血清アルブミン値で判断

 新型栄養失調かどうかは、血液中の「血清アルブミン」の量で判断されます。血清アルブミンとは、血液を流れるたんぱく質の約6割を占めていて、からだの再生や修復に不可欠なたんぱく質です。また、脂肪酸やカルシウム、ミネラル、ホルモン、酵素などと結合し、これらの物質を筋肉や血管、骨へ届けます。
 血清アルブミン値が4.3g/dL以上であれば、栄養状態は「良好」とされ、これを下回れば新型栄養失調ということになります。血清アルブミンは病院の血液検査で調べることができるので、一度、検査してご自分の栄養状態を把握しておくとよいでしょう。

食品の偏りに注意し、バランスよく食べよう

 たんぱく質や脂質を、もっと積極的に摂取していくためには、日ごろの食習慣や食事内容を見直す必要があります。特に問題は、中年期のメタボリックシンドロームを警戒するあまり、高齢期を迎えても、「肉や卵はコレステロールが高いので、控えめにしたほうがいい」という考えです。しかし、実際は50歳代以上に関しては、血液中の総コレステロール値が高いほうが心臓病などを発症しにくく、死亡リスクも低いことが、これまでの研究で明らかになっています。
 また、高齢になるにつれ、だんだんあっさりした食べ物を好む傾向にあります。そのため、気がつくと魚や野菜、ご飯や麺類などに偏ってしまうことも多いのではないでしょうか。たんぱく質を摂取するには、卵や肉などの動物性たんぱく質が一番効率がよいとされています。
 そこで、こうした高齢期特有の偏食を防ぐために、熊谷教授は「10食品群チェックシート」(図1)を作成しました。これは、10食の食品群のうち、1日に一つでも食べたら◯をつけていくことで、どのような偏りがあるかがわかってきます。これを利用して食事内容のバランスを考えていくうちに、血清アルブミン値も増えてくるそうです。そして、どうしても不足しがちな栄養素については、栄養補助食品を上手に利用するとよいでしょう。

10食品群チェックシート

健やかポート

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ポートの内容

8月(初秋)の季語と俳句

秋めく、秋近しなどの季語が秋の訪れを伝えます。一方、カンナ、鳳仙花、芙蓉など、夏を象徴する植物の季語も彩りを添えます。

立秋【りっしゅう】

秋たつや川瀬にまじる風の音

飯田蛇笏

いつも聞いている川瀬の音の中に、さわやかな秋の風の音を聞いた…。自然で淡々とした表現が、訪れる秋の気配を的確にとらえています。
季語は立秋。暦の上ではこの日から秋に入ります。

桐一葉【きりひとは】

桐一葉日当たりながら落ちにけり

高浜虚子

幅の広い大きな桐の葉が梢を離れ、日差しを浴びながらゆるやかに地上に舞い落ちた…。
その様子を、おおらかなリズムにのせて詠っています。
桐一葉は、一葉、一葉落つなどとともに初秋の季語。

こんな季語もあります

残暑(ざんしょ) 新涼(しんりょう) 盆の月(ぼんのつき) (おどり) 星月夜(ほしづきよ) 稲妻(いなずま) 天の川(あまのがわ) 朝顔(あさがお) 花火(はなび) 相撲(すもう) 木槿(むくげ) 西瓜(すいか)

俎板、真魚板とも書く、料理に欠かせない道具のひとつ。
もともとは生け贄をのせる台を指しました。
木製やプラスチック製、ビニール製などさまざまな種類があります。

答え

【ご注意】この情報は2014年8月現在のものです。