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健やか通信2012年9月号

厳しかった夏の日差しも、すがすがしい秋風とともにやわらいできました。重陽の節句や十五夜、お彼岸など秋らしい行事が続きます。新米をはじめ、まつたけ、里いも、栗など秋の味覚も豊富にそろう季節。しっかり食べて夏の疲れを解消し、今月も健やかにお過ごしください。

9月 長月(ながつき)
長月とは「夜長月(よながつき)」を略したもの。夏に比べて夜の時間が長くなる季節を表しています。「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり、「ながつき」になったという説もあります。

今日は何の日?

お彼岸のイラスト

1日 防災の日
1923年のこの日に起こった関東大震災を教訓にし、災害への心構えを忘れないよう制定されました。

9日 重陽の節句
桃の節句や端午の節句と並ぶ五節句のひとつで、「菊の節句」とも呼ばれます。
中国で縁起がよいとされる「陽数(=奇数)」の中でもいちばん大きい九が重なることから、とくにめでたい節句とされています。中国では、この日に高い場所に登って、菊の花を酒に浮かべた菊酒を飲み、邪気をはらいました。
この風習が日本に伝来し、菊酒を飲んだり、菊の歌を詠み合わせる宮中行事となりました。
旧暦のこの日は新暦では10月にあたり、菊人形展や、菊の品評会などが行われます。

12日 宇宙の日
国際宇宙年であった1992年、科学技術庁(現・文部科学省)と宇宙科学研究所(当時)が制定した記念日。日付けは一般公募により、毛利衛さんが日本人として初めてスペースシャトルに搭乗して飛び立った日が選ばれました。

17日 敬老の日
高齢者を敬い長寿を祝う、国民の休日。
現在は9月の第3月曜日ですが、以前は9月15日でした。これは、聖徳太子が大阪の四天王寺に、身寄りのないお年寄りや病人のために「悲田院(ひでんいん)」を設立した日にちなんだという説があります。

22日 秋分の日
秋分は二十四節気のひとつで、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。この日を中日として、前後3日間を合わせた7日間が「彼岸」です。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、このころまでには残暑も落ち着き、過ごしやすくなります。
また、秋分の日は「先祖を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として国民の祝日に制定されています。

30日 十五夜
満月を鑑賞しながら、秋の収穫物を供えて実りに感謝する日です。旧暦では8月15日が満月にあたるため、この名がついています。
月見の夜は、月見だんごや里いも、秋の果物などを月が見える場所に供え、すすきをはじめ、秋の七草を飾ります。

今月の味 おはぎ

おはぎの写真

お彼岸の季節の和菓子といえば、おはぎ。最近は1年中「おはぎ」と呼ばれていますが、本来は、春のお彼岸に食べるのを「ぼたもち」、秋のお彼岸に食べるのを「おはぎ」と呼び分けます。漢字で書くと「牡丹餅」と「お萩」。それぞれ季節の花に見立てての呼び名です。炊きたてのもち米をすり鉢で半つぶしにして作ることから、昔は「半殺しもち」と呼ばれたり、「隣知らず」(音がしないので、隣でも知らない)、「夜舟」(いつの間についたかわからない)など、洒落を使った呼び方もされたそうです。
また、本来は、ぼたもちはこしあん、おはぎは粒あんで作るといわれます。花のイメージから、牡丹はなめらかなこしあん、小さな花をたくさんつける萩は粒あん、というわけです。

どこが違う?どう違う?うるち米・もち米

でんぷんの構成と性質が違う
お米はでんぷんの組織と性質によって、うるち米ともち米に分かれます。普通、私たちが米と呼んでいるのはうるち米。お赤飯やおはぎに使われるのがもち米です。米のでんぷんにはアミロースとアミロペクチンがあります。アミロースは粘りが少なくさらりとしていますが、アミロペクチンは強い粘りをもっています。うるち米のでんぷんは約20%がアミロース、80%がアミロペクチンなのに対し、もち米はそのほとんどがアミロペクチンから構成されています。そのためもち米は、うるち米に比べて粘りが強いのです。

うるち米は炊く、もち米は蒸す
もち米のでんぷんは粘りが強いのに加え、吸水力が大きいという特徴があります。そのため、うるち米のように水を加えて炊くと全体が固まって、米のもち味を損なってしまいがち。もち米の特徴を生かすには、熱い蒸気を米粒と米粒の間に通す“蒸す”という加熱法が理想的です。

もち米はひと晩以上の浸水を
ご飯をおいしく炊くためには浸水時間が大切。お米に水分を吸収させ、芯までふっくら炊き上げるためです。うるち米は夏は30分、冬は1〜2時間水に浸します。
一方、水を加えずに蒸すもち米は、最低2時間、理想的にはひと晩浸水させます。もち米の吸水率は2時間で40%。蒸している間にもある程度は水蒸気を吸収して水分が増えますが、それではまだ不十分なので、途中で2〜3回、ふり水をして、さらに水分を補う必要があります。

ご飯の写真

ふっくらとして適度な粘り気があるうるち米のご飯。

お赤飯の写真

蒸し器で蒸すお赤飯は、もちもちっとした口あたりが特徴。

始めよう、メタボ予防

エネルギーの摂取量を控える

メタボリックシンドロームを引き起こす主な原因は、エネルギーのとりすぎです。予防のためには運動をして消費エネルギーをふやすこと、食べすぎに注意することが肝心。とくに中高年になると基礎代謝が低下するので、若いときと同じように食べているとエネルギーオーバーになります。毎日の食生活を見直して、食事でとるエネルギー量を抑えましょう。

余分な脂肪をとらない

エネルギー源となる栄養素には、炭水化物、たんぱく質、脂肪があります。
炭水化物とたんぱく質のエネルギー量は1gあたり4kcalですが、脂肪は9kcal。同じ100gの肉でも、脂肪の多い部位と少ない部位ではかなりの違いが出ます。主菜には脂質が低めで良質のたんぱく質を含むものを選ぶのがポイント。赤身肉や魚介類、大豆製品がおすすめです。

調理法を工夫する

油を使わない調理法を選ぶことでも、かなりのエネルギーカットができます。揚げものや炒めものは回数を減らし、ゆでる、煮る、蒸す、網焼きにするなど、脂肪を落とす調理法を選びます。

低エネルギーの素材を使う

野菜やきのこ類、こんにゃく、海草などは低エネルギーのうえ、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富。これらの食材でカサをふやすと、満腹感と、見た目の満足感も得られます。

9月(長月・ながつき)の季語と俳句

空気が次第に澄んできて、秋が深まるころ。「立待月」「居待月」「有明月」など、月に関する季語が豊富です。

名月 【めいげつ】
名月を 取ってくれろと 泣く子かな 小林一茶

「名月」は、旧暦8月15日の月を指します。秋の夜空に輝く清澄な満月は、古くからさまざまな歌に詠まれてきました。名月を取ってほしいとねだる子ども。その無邪気な無理難題に、困りながらもいとおしさを感じる親心を詠っています。

秋の風 【あきのかぜ】
物言へば 唇寒し 秋の風 松尾芭蕉

秋の訪れを告げる初風から、晩秋のものさびしい風まで、秋の風にはしみじみとした趣があります。秋の風はすでに冷たく、話をするにも唇に冷気がしみる。「なまじ物を言えば禍(わざわい)を招く」と、教訓的な意味合いで引用されることも多い一句です。

こんな季語もあります

秋彼岸 初月夜 待宵 十六夜 野分 不知火 月見 燕帰る 葡萄 柳散る 蜻蛉 木犀

【ご注意】この情報は2012年9月現在のものです。