• 健康・美容はこちら

健やか通信2012年6月号

恵みの雨が田んぼをうるおし、梅の実も丸々と育つころ。いよいよ梅雨がはじまります。雨ばかりの天気では気分も沈みがちですが、お気に入りの傘やレインコート、レインブーツでこの季節ならではのおしゃれを楽しむのもよいものです。梅雨寒に注意して、今月も健やかにお過ごしください。

6月 水無月(みなづき)
由来には諸説あります。文字通り、梅雨が明けて水がかれることから、という説のほか、「田植えが終わって田んぼに水をはる月」という意味で水月(みなづき)と書き、しだいに「水無月」と表すようになったという説もあります。

今日は何の日?

入梅のイラスト

1日 衣替え
冬服と夏服を入れ替える衣替え。寒暖の差が大きい日本では、衣服による調節が欠かせません。平安時代、宮中では旧暦の4月と10月の1日を衣替えの日として、衣服だけではなく室内の調度もとり替えるしきたりがありました。
明治時代には、洋装の普及をきっかけに6月と10月の1日に定められ、学校や官庁の制服などはいっせいに切り替えられるようになります。最近では少し移行期間が設けられ、実際の気温に合わせて切り替えることが多いようです。

5日 芒種(ぼうしゅ)
二十四節気のひとつ。稲や麦など芒(のぎ=とげのような突起のこと)のある穀物の種をまくころ、という意味ですが、実際の種まきはもう少し早い時期です。

10日 入梅(にゅうばい)
雑節のひとつ。暦の上ではこの日から梅雨に入ります。とはいえ、本格的な梅雨は、もう少し先のこと。気象庁の「梅雨入り宣言」などが目安にされています。
晴れを願って軒下につり下げる「てるてる坊主」は中国から伝わったもの。手に持ったほうきで雲を払い、晴れの気を呼ぶ「掃晴娘」が由来とされています。日本では、僧侶が日乞いをしていたため、男性に姿が変化したそうです。古くは地域によって呼び名が違いましたが、大正時代に童謡に歌われたことから「てるてる坊主」と呼ばれるようになりました。

17日 父の日
6月の第3日曜日。毎日、家族のためにがんばってくれるお父さんに感謝する日です。1909年ごろ、アメリカのドット夫人が、自分たち6人の子どもを男手ひとつで育て上げてくれた父に感謝を捧げようと、提唱したのがはじまりです。

21日 夏至
二十四節気のひとつ。1年でもっとも昼が長く、夜が短い日です。北半球では太陽の位置が一番高くなり、北極圏や北欧では1日中薄明るい「白夜」に。にぎやかな夏至祭が行われます。

26日 雷記念日
930年のこの日、平安京の清涼殿に落雷があり、大納言の藤原清貫が亡くなりました。この落雷は、大宰府に左遷された菅原道真のたたりだとされ、道真は名誉を回復。雷の神「天神」と同一視されるようになりました。

今月の味 果実酒

果実酒の写真

果実酒は、果物やハーブを蒸留酒に漬けて作るお酒で、リキュールの一種。旬の果物の風味をお酒に封じこめ、1年中楽しめるようにしたものです。ヨーロッパでは、修道士が薬用に作ったのが始まり。次第にお酒として発展し、今日でもオレンジやベリー類を使ったリキュールがいろいろ作られています。
日本を代表するリキュールといえば、梅酒。昔から家庭でもよく作られていますが、実は昭和36年までは自家用でも密造になり、違法だったのだそうです。
果実酒は、ほとんどの果物で作ることができます。今の時期なら、出盛り期のさくらんぼやびわ、すももなど。通年出回るオレンジやレモンなどの柑橘類、パイナップル、キウイフルーツなどもおすすめです。フレッシュなフルーツが出回るこの季節、手作りの果実酒にチャレンジしてみませんか?

どこが違う?どう違う?ゼラチン・寒天

ゼラチンは動物性。10度以下で固めます。
ゼラチンの原料は、牛や豚の骨や細胞間に含まれる、コラーゲンというたんぱく質。板状と粉末状があり、水に浸してふやかしてから使います。40〜50度で溶けるので湯せんで溶かして型に流し、粗熱がとれたら10度以下に冷やして固めます。
固めたものはなめらかで口溶けがよく、透明で独特の粘りと弾力があります。その特性を生かし、ゼリーやババロア、肉や魚介のゼリー寄せなどに利用されます。
酵素に弱く、生のパイナップルやキウイフルーツなどたんぱく質分解酵素を含む果物を入れると、ゼリーが固まらないことがあります。果肉や果汁を加えるときは80度以上に加熱するか、加熱処理された缶詰やジュースを使います。

寒天は植物性。常温で固まります。
寒天は、テングサなど海草の細胞壁にある多糖類を煮溶かして冷やし固め、脱水・乾燥させたもの。棒寒天と糸寒天は水に浸し、粉寒天は水にふり入れて吸水させ、90〜100度で充分に煮溶かします。
常温で固まり、固めたものはツルンとしたのどごしが特徴。主にようかんやみつ豆、牛乳かんなど和菓子のほか、日本料理の寄せものに使われます。
一度固めたものは、夏場でも室温でくずれにくいのが特徴です。酸に弱いので、酸みの強い果汁や果肉を加える場合は、寒天液の粗熱がとれてから手早く混ぜます。

ババロアの写真

なめらかな口溶けのゼラチンはゼリーやババロアなど洋菓子向き。

みつ豆の写真

寒天で作るみつ豆や水ようかんはツルンとしたのどごしが特徴。

始めよう、メタボ予防

診断基準を知る<血圧>

メタボリックシンドロームの診断基準のひとつに<血圧>があります。通常、血圧は、「収縮期(最高)血圧が140oHg以上、または拡張期(最低)血圧90mmHg以上」で「高血圧」と診断されますが、メタボリックシンドロームの診断基準では、「収縮期血圧130mmHg以上、または拡張期(最低)血圧85mmHg以上」と低めに設定されています。
高血圧の診断基準としては「正常」の範囲(表参照)ですが、ほかの条件と重なることで、動脈硬化が進みやすくなります。
高血圧の原因は、塩分のとりすぎや運動不足、肥満、喫煙などです。「血圧が高め」と診断されたら、減塩を心がけたり、できるだけ体を動かして、適正な範囲に下げるよう、努力しましょう。

メタボリックシンドロームの診断基準 収縮期(最高)血圧130mmHg以上かつ(または)拡張期(最低)血圧85mmHg以上
メタボリックシンドロームの診断基準 メタボリックシンドロームの診断基準の表

6月(水無月・みなづき)の季語と俳句

じめじめとした梅雨どきの気候も、作物にとっては恵みの雨。「薬降る」「虎が雨」など、雨に関する季語がそろいます。

五月雨 【さみだれ】
五月雨の 降り残してや 光堂 松尾芭蕉

芭蕉が『おくのほそ道』の旅で訪れた奥州平泉で、中尊寺金色堂を詠んだ有名な一句です。五月雨とは、旧暦5月に降る長雨、つまり梅雨どきの雨のこと。「全てを洗い流してしまう五月雨も、光堂だけは濡らさず残しているのだろう。昔のままに光り輝いている」と、金色堂の気高いたたずまいを称えました。

竹の皮脱ぐ 【たけのかわぬぐ】
脱ぎ捨てて ひとふし見せよ 竹の皮 与謝蕪村

竹はこの時期、たけのこから竹へと一気に成長します。成長するにつれて、下のほうの節から一枚一枚皮を脱いでいき、ピークのときには、1日に1mも伸びることがあるとか。古い皮が音もなく幹から散るさまは風情があり、また、ぐんぐん伸びて美しい若竹に成長していく姿は生命力の強さを感じさせます。

こんな季語もあります

田植時 芒種 入梅 梅雨寒 蝸牛 雨蛙 蛍 鮎 青梅 紫陽花 くちなしの花

【ご注意】この情報は2012年6月現在のものです。