お正月やクリスマスなど、大勢で食卓を囲むことが多くなる季節。
楽しい「飾り巻きずし」で、家族をあっといわせてみませんか?
見て楽しく、食べておいしいおもてなし料理でみんなの笑顔が広がります。
![]() |
今回の講師 川澄 健さん 川澄飾りずし協会会長 |
東京、神奈川のすし店で修行を積み、伝統の細工巻きずしや郷土の巻きずしなどの研鑽を積む。テレビ東京の『TVチャンピオン全国すし職人握り技選手権』で3度優勝。「すし川澄」(横浜市)経営後、2013年より東京築地の「日本すし学院」主席インストラクターを務める。「飾り巻きずし」の名付け親でもある。『川澄健のいちばんわかりやすい!飾り巻きずしの作り方』(主婦の友社)など著書多数。「日本すし学院」では一般の方でも飾り巻きずしの作り方が学べるカルチャースクールもある。 |
日本料理には、「見た目も味のうち」という言葉があります。季節の行事や四季の風物にちなんだ「飾り巻きずし」は、見て楽しく、食べて美味しいおもてなし料理。特別な材料や道具は、必要ありません。ちょっとしたコツさえ覚えれば、どんな方でも失敗なく、すてきな絵柄のおすしが完成します。お正月などご家族の集まる席で、お披露目してみてはいかがでしょうか。
主な道具
1 キッチンスケール
絵柄をきちんと出すには、すしめしを正確に量る必要があります。
2 使い捨て手袋
エンボス加工の手袋を使うと、すしめしや海苔が手につくのを防いで仕上がりをきれいに。
3 包丁
刃の厚みが薄く、細長い包丁で、切れ味のよいものを用意しましょう。
4 スプーン 5 小鉢
すしめしに、色をつける具材をすしめしに混ぜるために使います。
6 はさみ 7 竹串
小さく切った海苔で顔の表情を作るなど、細かな細工に使います。
8 巻きす
材料(飾り巻きずし一本分)
1 すしめし270g(米1合の炊きあがりが約300gです)
2 たらこ20g、甘酢ショウガ、いりごま、マヨネーズ少々
3 厚焼き卵:2×1×10p
4 きゅうり:少々
5 苔:焼き海苔(全形サイズ21×19p)×2枚
用意する海苔
A 全形サイズの1/2(10.5×19p)=1枚
B 1/4(10.5×9.5p)=3枚
C 2/3(10.5×12.6p)=1枚
基本のすしめしを作ります。「白のすしめし」(140g)は、甘酢ショウガとゴマを混ぜて、80gと60gに小分けします。周囲の赤い部分の「赤いすしめし」(130g)は、タラコの身をスプーンでほぐし、器に入れた少量のマヨネーズとすしめしをあえ、上の分量に小分けします。
●帽子【海苔Ⓑ 1/4+厚焼き卵】
厚焼き卵を台形に切ります(上辺1p×底辺2p)。海苔で巻き、とじ目を下にして置きます。
●頭【海苔Ⓑ 1/4+白いすしめし60g】
●胴【海苔Ⓒ 2/3+白いすしめし80g】
たわら状にまとめた「白いすしめし」を、海苔の中央に置いて巻きます。絵柄の芯になる部分は、少し固めに巻きましょう。頭と胴をそれぞれつくります。
●雪だるまを作る【赤いすしめし10g×2】
まな板の上に「頭」と「胴」を置き、左右のくぼみをそれぞれ「赤いすしめし」10gで埋めます。
1 海苔Ⓐ1/2と海苔Ⓑ1/4を、すしめしのごはんつぶでつなげて長くします。「赤いすしめし」80gを少しずつ分けて乗せてから、海苔の両端を5cm残して広げます。
2 「頭」が上「胴」が下になるように気を付けて、雪だるまを中央に置きます。
3 巻きすを手のひらにのせて、丸めます。「赤いすしめし」が「頭」と同じ高さになったところで、「帽子」を少し斜めに置きます。
4 「帽子」の両側のすき間を、「赤いすしめし」10gと20gで埋めます。ふためしとなる「赤いすしめし」20gを乗せて均等に広げます。
5 片側ずつ巻きすをかぶせ、海苔をとじます。雪だるまが上下逆になるように置き、側面を平らに整えます。端からはみだしたすしめしは、指先でそっと押さえて整えます。
6 巻きすをはずし、横に寝かして切ります。
7 あまった海苔をハサミで切って雪だるまの顔を、きゅうりの端材で手を作って飾り、完成です!
このバリエーションで「鏡もち」もできます!
「雪だるま」 の「頭」と「胴」と同じようにパーツを2本作ったら、少し上下をつぶして「おもち」の形にします。雪だるまの「帽子」の替わりに、山ごぼうときゅうりの「だいだい」を乗せます。ほかは、「雪だるま」の作り方と同じ。仕上げに。きゅうりの端材で「うらじろ(シダの葉)」を作り、飾れば完成です。
【ご注意】この情報は2014年12月現在のものです。